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情報系のことをかいてゆく

映像制作のプリプロダクションについて調べてみた

ちょっとした映像作品をつくろうかなと思い立ったので、
まずはワークフロー的な部分についてリサーチ。

今回は、ドラマとかジャンルに限定せずに、できるだけ映像制作全体に汎用できるようにまとめます。
おおかまに分けると、

の3つの段階に分けられる。

企画・シナリオなどの準備段階がプリプロダクション
実際の撮影などがプロダクション(編集まで含むことも)。
編集やカラーコレクション、MA(音の編集)などの撮影後の仕上げがポストプロダクション。

今回はプリプロダクションについてまとめ。

プリプロダクション

撮影の前準備であるプリプロダクション
オリエンテーション、シナリオ、コンテと、徐々にイメージを明確にしていくことが大事みたいです。
あとは、ここでの準備が撮影日当日の効率に響くこともありそう。

オリエンテーション

構成をまずは考える。
必ずしも「起承転結」、「序破急」といった形に拘る必要はない。テーマが一番伝わる構成をつくる。

そして、シナリオ。
シナリオに関してはまたあとで詳しく書くのだけども、基本的な骨組みを作るにあたって、

  • テーマを伝える内容になっているか
  • 撮影・録音等に無理がない
  • 制作コスト(時間的なコスト、金銭的なコスト)は想定できる

の3点はおさえておかないと制作自体が困難になるので、注意。

このつぎに、スタッフのキャスティングを行い、スケジューリング。
このときに、必要そうな機材や消耗品(テープなど)もリストアップしておくと後々が円滑。

それから、ロケーションハンティング。
できるだけ撮影を行う曜日や時間に合わせることが大切。めんどくさくても丁寧にやる。
ロケハン時にチェックしないといけないのは、

  • カメラと被写体の距離
  • 風雨の影響の有無
  • 背景(写したくないものはメモ)
  • 外光や照明の強さ、向き、種類
  • 外部騒音(風も合わせてチェック)
  • 電源の有無
  • 待機場所のチェック(忘れがち)
  • 移動時間や集合時間、セッティングにかかる時間

は必ずチェックする。
撮影とは違う時間帯でロケハンして、撮影してみたらめっちゃ人がいるとかならないようにしないと。
あとは、天候の影響を受けそうかどうかもリサーチは入念にしたほうがよさそうです。

シナリオ

撮影するものが必ずしも自主制作映画のようなものとは限らないので、
ストーリーや演出うんぬんのの話ではなくて、技術的な内容へフォーカスすると、

  • 同音異義語は避ける
  • マ行・ラ行・ナ行・ヤ行の音は聞き取りにくいので注意
  • 一文は15字~30字以内が目安に短く
  • 単文(主語述語の組みが一つ)で主語を文頭に
  • 日常会話で使わないような単語は言い換える
  • 声に出してリズムを確認

かな書きになおして読んでみるというテクニックもあるみたいです。
確かに、かな書きで読んでみれば同音異義語とか単文のチェックにはなりそう。

コンテ

コンテはすごい苦手。だいたい書き始めて3割くらいのとこで、もうええわー!当日俺が指示するよ!ってなってしまう。(絶対やっちゃダメ)
コンテというと絵コンテをイメージするけども、色々と種類があるみたいで、

  • 字コンテ
  • 絵コンテ
  • 写真コンテ
  • ビデオコンテ

というものがある。

写真コンテ…!!これの手があったか!
絵をかくのが本当にダメなので、今度からロケハンした時に写真コンテをつくろう。
(この時は実際の出演者じゃなくて仮の被写体でもokらしいです)

あと、コンテには映像化に必要な様々な情報を入れておく必要があります。

  • シーン、カット(カット割り)、各カットの時間
  • 被写体の向き、移動方向
  • 構図(アングル、ショットの種類)
  • カメラワーク
  • 照明
  • テロップなどのタイトルや特殊効果、フリップなどを出すタイミング
  • 録音の指示(セリフ・ナレーション、後録り)
  • SE、MEの種類とタイミング
  • 音のフェードのタイミング

コンテをつくるときには、イマジナリーラインというものも注意しなきゃいけません。

想定線(そうていせん)、またはイマジナリーライン とは、映画やビデオを撮影する場合の用語で、2人の対話者の間を結ぶ仮想の線、あるいは人物、車両等の進行方向に延ばした仮想の線をいう。

想定線 - Wikipediaより。

要するに、イマジナリーラインに気を配らないと、視聴者が映像内の人物の位置関係を把握出来ないということです。
イマジナリーラインをぴょんぴょん越えたら、わけがわからなくなると。
ただし、

イマジナリーラインは、カットの切り替わりで越えるのはダメだが、同一カット内で越えるのは良い。一般的な方法は、カメラが移動するか、登場人物が移動するか、もしくは異なる種類のカットを挟む方法(爆発等の派手な場面、第三者の登場等)などである。

想定線 - Wikipediaより。

とあるので、カット切り替えの時に気をつける。


ざっくりとだけども、ここで書いた部分をはずさなければ、
プリプロダクションとしては許容出来る下準備ができるのかなという感じ。
コンテしっかり作ろう。写真で。笑